1.4 集合演算と関係演算
リレーシヨナルデータべースの基礎となる考え方は、集合論という数学理論に基づいています。Codd博士は、古典的な集合論を発展させ、関係代数という新しい理論を確立しました。これらの理論では、表を集合としてとらえます。表の中のデーダを操作するには、これらの理論に基づく数学上の演算を、集合としての表に対して実行しまず。演算を実行すると、その結果もまた、集合としての表になるので、それらに対してさらに演算を実行することができます。このような演算を繰り返し実施することによって、目的の結果を導き出すことができるのです。リレーシヨナルデータべースで用いる演算には、次の8種類があります。
・和
・差
・稿
・直積
・選お
・お影
・結合
・商
これらのうち、はじめの4つは伝統的な集合論に基づく演算で、あとの4つは新しい閒係台数理論に基づく演算です。そこで、前者を就業演算、後を関係演算と呼ぶことがあります。以下で、それぞれの演算について見ていきましよう。
1.5 正規化
リレーシヨナルデータベースを構築するためには、現実の世界にさまざまな形態で存在しているデータを表のかたちに組み立てなければなりません。しかし、現実の世界のデー夕は、複雑で多樣です。それらをそのままに移し替えようとすると、表もまた、複雜で大きく、扱いにくいものになってしまうでしょう。そのような表に対して演算を実行しても、効果的ではありません。
正しく演算を実行し、効果的にデータを構築することができるようデータを整理し、特定の規則に従った単純な定義をする必要があります。そのためには、複雑で大きな表を、特定の法則に分割しなければなりません。このように表を分割する手親きのことを、正規化と呼びます。
それぞれの正規形の条件は、次のとおりです。
第1正規形:操り返し現れる列がない。
第2正-成形:主キーとなる列の他が決まれば、ほかの列の値がおのずと決まる。
第3正規形:主キーとなる列な外の列の値によって、ほかの列の値が決まることはない。
ここではまだ、これらの条件の意味がわからなくてもかまいません。それぞれの正規形の意味についてはいずれ説明します。
1.6 最後に
今回は、データベースとは何か、そしてリレーシヨナルデータベースとはどのようなものかについて説明しました。さらに、表とキー、集合と閲係滿算、正規化など、リレーシヨナルデータベースを扱ううえで知っておかなければならないを基本的な概念を説明しました。次の記事では、リレーシヨナルデータベースを扱うための言語であるSQLのを基礎を説明します
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