演算子について
ここで説明することは以下の3つです。
・算術演算子
・連結演算子
・比較演算子
でも、その前に、前回までに充分な説明をしていなかったのでSelect文について説明します。
本題に入る前にSELECT文について
一旦、Select文について説明します。まず構文について、
①.Selectの後に、表示する項目名を記載します。(全項目表示させる場合は、”*”で省略可能)
②.Fromの後に、表明を記載します。
③.抽出条件がある場合は、Where句で記載します。
最初に作成した、”支払”テーブルを全件全項目表示させる場合は、以下のようになります。
どちらも同じ結果になります。
それでは、本題の演算子です。
1.算術演算子
支払単価に対して、一律300円を加算する場合は以下のようになります。
全件表示のSQL①_1:SELECT 支払コード,支払先名,支払金額, 明細 FROM 支払
一律加算のSQL②_1:SELECT 支払コード,支払先名,支払金額,支払金額+300,明細 FROM 支払
SQL②_1の結果
それぜれのレコードに300円加算された結果が”支払金額+300”という項目に表示されます。
※.”支払金額+300”という項目は便宜上作成された項目で、実テーブルには影響しません。
次に支払単価に対して、消費税(8%)を表示してみます。
全件表示のSQL①:SELECT 支払コード,支払先名,支払金額, 明細 FROM 支払
一律加算のSQL②:SELECT 支払コード,支払先名,支払金額,支払金額*0.08 消費税,明細 FROM 支払
SQL②_2の結果
それぜれのレコードの支払金額に8%乗算された結果を消費税という項目で表示されます。
結果の列を指定したい場合は、上記のように記載します。(”支払金額*0.08”の結果を”消費税”という項目で表示しなさい。)
こちらについても、実テーブルには影響しません。
2.連結演算子
次に、連結演算子を実施します。連結演算子は、複数の文字列項目の文字列を連結することを指します。ここでは、支払テーブルの”支払先名”と”明細”を連結した結果を”連結”という項目で表示させます。(Oracle)
MySQLでは、連結演算子を使用する場合、CONCAT(項目名①,項目名②,項目名③・・・)という記述方法になります。Oracleは”||”でつなげます。
SQL(連結演算子):SELECT 支払コード,支払先名,支払金額,明細,CONCAT(支払先名,明細) 連結 FROM 支払
;
結果は以下のとおりになります。
3.比較演算子
比較演算子は、条件抽出の際に利用します。”<”、”>”、”=”があります。”<”、”>”と”=”は組み合わせることが可能です。
・”>” :○○より大きい
・”<” :○○より小さい
・”>=”:○○以上
・”<=”:○○以下
・”=” :等しい
例として、支払テーブルから支払金額が10,000円以上のレコードを抽出してみます。
SQL(比較演算子):SELECT 支払コード,支払先名,支払金額,明細 FROM 支払 WHERE 支払金額 >= 10000;
結果は以下のとおりになります。(12レコード中、4件抽出されます)
演算子の説明は以上で終了です。次回は、さまざまな述語について説明します。
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