ITエンジニアへの転職には何ができれば大丈夫?
これって、もっと早くに書くべき記事だったような気がする。他業種から転身を図る場合、何ができれば転職できるのかのガイドライン的なものが何もないのが実情だ。そこで、エンジニアとして20年以上の自分が、これができれば大丈夫よ!っていう基準的なものを書いてみた。
ITシステムに必須な要素
これができれば大丈夫よ!という疑問に対する回答は簡単だ!。
何でもいいが、実際に世の中に存在するサイトやシステムで必要とされる機能を盛り込んだ疑似的なモノを作ってみることだと思う。
上の画像は、PHPの書籍で実際のショッピングサイトを作ることによって、PHPを学習するものだが、例えばこの本を参考にすると以下のような手順で実際のショッピングサイトを作成していく。(画像が横向きから修正デキン。スマン)
第1章 準備(環境整備)
第2章 スタッフ追加機能
第3章 商品陳列の仕組み
第4章 ログイン機能
第5章 その他の機能の組み込み
第6章 カートの出し入れ機能
第7章 注文受付機能
第8章 注文データの管理
第9章 会員登録の機能
この本は個人的に推薦する。初心者にとって躓きやすい最初の環境整備まで丁寧に説明されているので、挫折率はかなり低くなると思う。
そして一旦は、本の通りなぞって一通り作成してみる。何冊も購入する必要はない。1冊で十分。但し、インターネット環境は必須!
はっきり言って、今自分は、証券会社の顧客管理システムを保守しているが、この証券会社のエンドユーザ向けのシステムも結局は基本的には上にあるような機能がベースになっている。商品陳列にあたる部分は、株式や債券や投資信託にFXや新株の申し込みなど様々あるが、システムの構成は同じだ。金融であっても、物流であってもどんなシステムでも大体上のような機能で構成されている。
この本では、XAMPPでPHPとMySQLで製造するが、この組み合わせは何でもいい。JavaとPostgresSQLでもいいし、JavaとOracleでもいい。
但し、一番注意しなくちゃいけないのは、準備で挫折する危険性があることだ。特にプログラムとデータベースの連携は、同一パソコン上にインストールしたとしても意外に中々うまくいかない場合が多い。なので環境整備まで含めて説明されている書籍を薦める。
そして、できれば、このようなシステムを2つか3つ作ってみる。そして、思いつく限りの修正を行ってみる。例えばIf文が3分岐以上のところをCase文に変えてみるとか、チェックボックスをラジオボタンにしてみるとか・・・
そんなことを繰り返せば、はっきり言えば初歩は卒業で、実際にこの程度の段階で仕事を取ることも可能だ。
周辺知識
IT系エンジニアに必要なのは、プログラム言語の知識だけではない。周辺知識もある程度知っておく必要がある。だが、こちらも対策は簡単だ。
こちらについては、”基本情報処理技術者試験”の教則本を買ってきて、5~6回通しで読んでみることだ。
この本を読みこめば、大体、必要な知識が何なのかは把握できると思う。但し、やっぱり一番重要なポイントは、ネットワークとデータベースとサーバに関する知識だと思う。
(教則本の第1章は確率や集合などの数学に関する学習がテーマになっていることが多いが、この章はスキップして大丈夫だ。)
できれば、ITパスポートなど簡易な資格でも取ってしまう方が採用面接の際の大きなメリットになるだろう。
なかなか採用されない場合・・・
面接のテクニックについては専門外なのでわからない。わからないが、恐らく説明が薄いか甘いかで面接担当官にうまく伝わっていないのだろう。この場合は、実際に作ったシステムをポートフォリオサイトに登録し、「こういうの作りました」で披露してしまうのが得策だ。何か実際に作ったモノがある方が、面接はスムーズにいくだろう。
コメントを残す