「今度、ボートレース行こうぜ!」
久しぶりに再会して飲みに行った学生時代の友人ミッチー(×1妻子無)から、こんな誘いがあった。
ギャンブルには縁遠い生活を送っていた自分は、なんだか面白そうだからその話に乗ることにした。
事前準備
誘われた時にミッチーから「競艇は予想しても当たらんから、123のボックスでも買っとけばいくらかは返ってくる。」という何とも無責任なアドバイスをもらった。
その翌日、ミッチーから「8/26(金)に多摩川で開催されるから、そこに決定した。」という連絡が早速あった。
8/22(月)~8/28(日)までは自分が夏休みということは知っていたので、この日にしたみたいだった。まぁ自分は夏休みといっても家に引きこもっているだけだったので、”いつでもどこでも”よかったのだが・・・。
さすが、遊びになるとフットワークが軽いミッチー、再会して1週間後に初めてのボートレースに行くことが決定した。
日程が決まってから、早速ボートレースとはどういうものなのかを予習することにした。
全国には24つのボートレース場があって、1日12R行われて、クラスはA1・・・、などなど、公式サイトを中心に情報収集を開始した。そして、YouTubeでも、なんと競艇系YouTuberなる人々が存在するということもすぐに知ることになった。
そんな中、だれだか忘れたが、某有名競艇系YouTuberが「初心者は、予想しても中々当てるのは難しい。”1-2-流し”や123ボックスとか買って、とにかく的中させることで楽しむのが一番いい」という、ミッチーと同じようなアドバイスをしていた。
へぇ~と思いながら聞いていたのだが、「じゃ~、助言に忠実に従ったら、どれくらい当たるんだ?」っていう疑問の湧いた自分は、過去のレース結果から、ちょっと的中率や回収率がどのくらいになるのか調べてみることにした。
そして調べてみたら、まぁ確かに一日に数回は1-2-流しや123ボックスという目は出ているので、あながち嘘ではないようだった。ただ、自分が過去20~30開催分を調べてみたら、もう少し手を広げて”4”も含めたボックスが一番回収率が高いことに気づいた。
しかし、1234のボックスは組み合わせだけで24通りもある。1点100円だとしたら、1レース2,400円、12レース全て買ったら、なんと28,800円もかかってしまう(笑)。さすがに初めていくボートレースで約3万円賭けるのは、マズいだろうと思いながら過去のレース結果を眺めていた。
「う~ん。でも4を入れないと12レース中、8~9レースくらいはザラに外れるしな~。どうしたものか?」と、もうイッパシな舟券師みたいな思考にドップリ浸かっていた自分は、結局結論を出せないまま当日を迎えることになった。
当日、1234ボックスを買い続けるのはどう?ってミッチーに聞いてみたら、「あ~、いいんじゃない。ちょっと金はかかるけど。」っていう相変わらずな回答だったのだが、ボートレース場について、水面を眺める内、段々テンションが高くなった自分は、この”1234ボックス”を買い続けるという結論に至った。
まぁ、最悪、途中で考えを変えてもいいし、しかもギャンブルなんて、これを最後にまたやらなくなるので、”最悪2~3万円の出費はいいんじゃね~”という結論に至った。
初めてのボートレース場。なんだかテンションが上がってきた。
天気は曇っていたが、雨は降らなかったので助かった。
多摩川名物とされる牛炊(牛肉の雑炊)も美味しかった。食べ終わった後に写真撮ってないことに気づいた。う~ん。もったいない。
舟券成績
序盤は最悪のスタート
そんなこんなで、お昼頃、実際のレースが始まった。最初の4レースが終わって的中はなし。6艇しかないのに中々難しい。
4レース終了時点の舟券成績は、-9,600円という成績。いきなり頭が痛くなってきた・・・。
初的中。そして・・・
初めての的中は第5レースだった。最初のコーナーでガチャガチャしてる内に2、3、4番がリードを奪い、結局そのままゴール。配当は、4,460円だった。
この時点で、12,000円の投入に対して、払い戻しは4,460円で収支は-7,540円。まぁ、”1つも当たらなかったどうしよう”という最悪の事態は免れた。そして迎えた第6レース。ついにその時が・・・
第6レースが始まった。また、最初のコーナーでガチャガチャしている内にリードを奪ったのは2号艇の高橋二郎選手。御年なんと73歳。なんかよく分らんが、ボートレースっていうのは最初のコーナーのやり取りが全てで、そのままの着順で決着することが非常に多いということだった。
結局、2号艇がそのまま1着でゴール。2着3着もボックスで指定していた4号艇と1号艇が入り的中。配当はなんと34,600円。そう言えば、最初のコーナーで2号艇がリードを奪った時、場内がザワザワしていたのを思い出した。ミッチーも、「こんなの最初に2を切ったわ。こんなの買えん。」って悪態をついていたので、よっぽどの波乱だったのだろう。初心者は予想しても当たらんというのは恐らく本当だし、自分もオッズ表とか見て買ってたら切っていただろう。とにかく
高橋選手。ありがとう~。
結局、このレースがこの日のハイライトだった。その後、第9レースと第11レースも的中したのだが、配当はそれぞれ、1,940円と640円と本命サイドでの決着だった。どっちも、2,400円づつ投入しているので収支は若干悪化した。まぁ~、第6レースのホームランがあったので何とも思わなかった。ちなみに、このように的中しても投入金額に満たないことを”トリガミ”というそうだ。語源は何だろう。いつか調べてみよう。
結局この日の収支は、投入金額が28,800円、回収が41,640円でプラス12,840円
見事にビギナーズラックを達成したのであった。
誘ってくれたミッチーは約2万円のマイナス。ミッチーからは、
「こんな典型的なビギナーズラックは久しぶりに見たわ。」というお褒めの言葉をいただいた。
最後に・・・
毎日毎日、平凡で単調な生活が続いていたので、この日のボートレースは”非日常感を味わう”という点では充分に満喫できたと思う。
たとえ回収率が半分くらいだったとしても充分楽しめたと思う。さすがに1つも当たらんかったら暴動起こしてたけど・・・。ミッチーからは、「また時間ができたら行こうぜ!」って言ってきたので、誘われれば、また多分ノコノコと誘いに乗るだろう。そして逆に多分1人では、ここには来ないだろう。誰かときているから色々ワチャワチャしながら楽しめたが、1人ではあのレースとレースの間は、ちょっとキツイかなって感じがした。まぁ、とにかく50歳のオッサンに、まだこんな幸運が残っているとは。とにかく神に、いや高橋二郎選手に感謝だ。明日以降どんな成績だったのかチェックしよう。そして、自分もヤング達に負けないよう奮起しよう。
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