運用・保守って何してんの?



運用・保守って何してんの?

これ、特に業界人じゃない、知人、友人によく聞かれる質問だ。確かにこれだけ言われてもピンとこない人ばかりだ。一応、”運用”と”保守”でそれぞれ意味を調べると・・・

運用:
運用とは、コンピュータシステム等のシステムが停止することなく、利用顧客に対してつつがなくサービスを提供できるよう当該環境を維持管理すること。

保守:
保守は、システムに不具合が生じたときにバグの修正対応をしたり、ハード交換作業なども行うサポート業務が中心となる。

ということです。(笑)
もっと具体的な説明がないとわからない?。そうそう、非業界人と飲んだときに説明するときも、実際の仕事の説明をしないとわかってくれない。なので今、自分が実際に勤務している信販系クレジットカードの運用保守の仕事内容を説明します。

1.体制

ここの信販系クレカの運用・保守部隊は14名で構成されている。リーダとサブリーダが1名づつ、それとA組~D組のメンバが各3名づつ。リーダとサブリーダは基本的にはリリースなどのイベント事のスケジュール調整や運用・保守部隊の作業の質と量の管理をしていて、自分はC組の構成員をやっている。
そして各組の構成員は皆、リーダとサブリーダをバカにしている。仕事らしい仕事はほとんどしないくせに上から目線で威張り散らしているだけなので・・・。しかも障害などの重大インシデントが発生した際の、事後報告会などでも、ITの知識があまりないのでついてこれない。「RAIDって?」、「ルーティングって?」、「メモリリークって?」とか報告会の最中に聞いてきやがる。もちろん、自分もそんなに詳しくはないが、担当していた組のメンバは、この事後報告会に急遽呼ばれることがあるので、事前に議題に起こりそうな仕組みの部分は再確認することもある。
しかし、リーダとサブリーダはそんな最低限の準備すらせず報告会に参加しちゃってくれます。「ググれカス」という言葉が口から出かかりますが、グっと堪えて、知っている範囲の説明をすることになるのだが、ぶっちゃけ報告会の時間が長くなるだけの無駄な時間だ。

体制表

2.勤務形態

ここの信販系クレカの運用・保守部隊は基本24365(”ニーヨンサンロクゴ”と読みます)で稼働している。24365とは、24時間365日常に誰かしら常駐している人がいて、何かあったら迅速に対応します。っていう意味になる。
今の現場では、この24365を実現するために4つの組を1日2交代制で稼働させている。体感的には肉体的にキツいということは今のところはない。但し、日勤と夜勤が短いサイクルでやってくるのでダメな人はダメみたいだ。この勤務サイクルに馴染めなくて辞めてしまうという人は多い。
そして、日勤と夜勤だが仕事内容は全く違う。おおまかに日勤と夜勤の仕事内容を説明すると、

【日勤】:拘束時間・・・9:00~21:30(実働11.5時間)
クローズしていない障害や問合せの進捗内容の確認。及びシステム開発会社と発注会社の情報連携のサポート。
日中は、システム開発会社と発注会社の担当者が出社しているのでこれらの人からの情報収集と情報連携が主な業務内容となる。
日勤⇒夜勤の引継ぎは21:00~21:30に実施。

【夜勤】:拘束時間・・・21:00~9:30(実働11.5時間)
週次/月次レポートの作成。及び手順書の作成や見直し。統計情報ツールの作成・修正など。
但し、日勤に比べれば作業量的には非常に少ない。”いる”のが仕事。2~3時間ほどの仮眠もとれる。
夜勤⇒日勤の引継ぎは9:00~9:30に実施。

ある月の勤務体制表

【勤務時間】:※.標準ケース
月16勤務:16勤務 × 11.50時間 = 184.00時間
月15勤務:15勤務 × 11.50時間 = 172.50時間

日勤だけがいい、夜勤だけがいいという人もいるが、それは認めていない。何故かというと、偏った勤務体系だとこの現場での知識修得具合にバラツキがでてしまうからだ。例えば夜勤だけ担当すると基本的には仕事の量と質は非常に少なくなるので、ここで必要とされるスキルや経験値の取得に非常に多くの時間がかかってしまう。そのようなことがないように、満遍なく経験を積むことを重要視している。
夜勤は基本的にやることが少ないので、しっかり仮眠が取れた後の”明休”はほぼ普通の休みと等しい。そうなるとほぼ3連休なので、ちょっとした旅行など遠出などはしやすい。(実際この現場のメンバには一人旅行を趣味にしている人が多い)

3.運用・保守の適正

はっきり言って、製造しているSEやPGよりはスキルレベルは低くてもやっていける。一番重要視されるのは、コミュニケーション能力だと思う。適切な話し方ができれば十分やっていける。例えば、システム製造会社の人は、提供しているサービスよりも内部的な仕組みを話したがる傾向がある。逆にシステム発注会社の人は、内部のプログラムの動きやサーバの特徴には基本的には興味がない。興味があるのは稼働しているシステムがサービスを充分に提供できているかどうかだけだ。このような相手の立場に応じて適切な話し方ができれば適正はあるといえるだろう。
あと、前項で少し書いたが、日勤/夜勤が短いサイクルで回ってくるので、この勤務体系にはなれない人も多い。後、体が弱くすぐ休むという人もこのような現場では続かないだろう。”いること”が非常に重要視される仕事なので・・・

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