フリーランスの現場変更について
今回のテーマは、現場の変更について。個人的には平均すると1年に1回現場を変えている。長い現場だと3年、短い現場だと1か月というのがある。フリーランスで仕事をしている場合、現場が変わること自体は特に珍しいことではなく、誰でも、何度も経験することで記事のテーマとして弱いかと思ったのだが、外の世界に人にとっては知らないことも多いと思ったのでちょっと記事にしてみた。また、長くいることのメリット、デメリット、短い期間でコロコロ現場を変えるデメリットはそれぞれあるが、その辺のことも踏まえ、自分の思っていることを少し書いてみた。
時系列で説明すると・・・
図にすると大体下のようなの感じ
それぞれ説明すると・・・
仕事探し:
大体、契約解除が確定後。大体30~40日前くらいに決まる。仕事探しはここからスタート
業務期間:
契約は最初は1か月、その次は2か月、以降は3ケ月毎というのが最近の傾向。このやり方は、企業側、労働者側双方にメリットがあると思う。企業側から見たら、いきなり3ケ月の契約だと、もしスキルのアンマッチ(大抵は低すぎる場合)があった場合、スグに切れないから。労働者側からみたら、もしその現場がブラックプロジェクトだった場合、すぐに逃げ出せるから。まぁ試用期間みたいなものか。自分は過去に1度だけ、1か月というのを経験している。あまりにブラックな現場で、「こりゃ~、絶対ェ~、無理ゲ~」と思ったからだが、たまに、最初の1ケ月だけ羊の皮を被った狼みたいな上長がいて、逃げ出すタイミングを誤らせるみたいなこともあるので、この期間でしっかり見極めることが大事だ。大体、業務を開始して2~3週間後に次の2ケ月の契約延長の話が来る。そしてそれ以降は、3ケ月毎の更新となる。(たまに6か月ということもある)
次の仕事探し:
まず、現在稼働している業務を離れる場合は、1ケ月以上前に確定させるのがルールだ。企業側としても次の交代要員を探すのに時間が必要だし、労働者側も仕事探しにそれなりの時間がかかることが想定されるため。空白なく次の仕事探しを行う場合、業後に面談に行ったりしないといけないので中々忙しい。自分は、結構、諦めて完全に体が空いてから仕事を探すことが多い。1ケ月空白期間が発生してしまうが、スキルシート上は前の業務で埋めてしまうが、給与の支払いのない月が発生してしまうので、経済的に余裕がない場合は、業後に面談を行うようなやり方になる。
現場変更のメリット・デメリット
【現場変更のメリット】
・マンネリ化の排除
・スキルアップのチャンス
自分がその現場を辞める一番の理由は飽きちゃうから。「金貰えるからいいじゃん!」と思うかもしれないが、暇すぎたりしてスキルの上積みなどが期待できない場合、あまりに長くその現場に留まることは結構デメリットになると思っている。まぁ年が年なので、辞める決断をする前に、エージェント会社に「次の仕事ってある?」で「あるよ♪」という回答が必要なのだが・・・。まぁ、長くいれば単価アップなど期待できるが、次の仕事探しをすれば、それで実現できてしまうことも多々ある。まれに長くいると同じ会社の他の現場で自分にとっては未経験のスキルが必要でも、「やってみない?」なんて声がかかることもある。でも、大抵は、現場を変えることでしか実現できないのが現実だろう。
【現場変更のデメリット】
・短い期間だと何も身につかない
・細かいルールを一から覚えなくてはいけない
”短い期間だと何も身につかない”というのは当たり前の話で、例えば1~2ケ月で終了した場合、特定の工程(製造や単体テスト)のみの経験となってしまい、スキルアップに寄与しない。やっぱし開発プロジェクトの場合、プログラマなら、詳細設計、製造、単体・結合テストくらいまで通しで経験しないとあまりレベルアップしないんじゃないかな。SEなら、これに加えて、基本設計やシステムテスト、UATもできて、一人前なのでこの辺が経験できない程短い期間でその現場を離れるのはもったいないような気がする。
2番目に挙げた”細かいルールを一から・・・”というのは、新しく出会う人の顔と名前を一から覚えることから始まり、提出物の書き方、提出方法など、業務とは直接関係ないことを一から覚えないといけないということを意味する。そして、新規参画者はセキュリティ講習なども受講したりするので、最初の1か月くらいはなかなか大変だ。
常に動ける準備が必要
特に新しい分野に挑戦したいといった場合、常に動けるような準備が必要だと思う。例えば、自分の未経験の言語で開発をしたいといった場合、現実的に考えられるルートは下に挙げたような場合だろうか。
①.就職斡旋付スクールを利用
②.現場で知り合った人物からの紹介
③.常駐先企業の別プロジェクトに参画
④.未経験可の現場を探してもらう
この中でまず、②、③、④は限りなくゼロに近いと思った方がいいだろう。①は一番確率は高いがコストが掛かる。②、③は、親しくなった相手に、違う言語でも大丈夫だろうという安心感を与えることが必要だが、なかなか大変だ。さらにエンジニアとしての優秀さだけではなく人間性も見られるので総合的に高い評価が必要となる。④は、まず製造ではなくテスターとして潜り込んで信頼を得ることができれば、例えば2次開発で設計~製造工程を経験できるチャンスがあるかもしれない。
最後に言いたいのは、上に挙げた②~④は可能性は”限りなくゼロに近い”と言ったが、可能性がゼロではなく実際には発生することがある。自分自身もしくは身近な同僚などで現実に発生したことがあるので本当の話だ。
そこで、具体的にどんな準備が必要かということだが、それは簡単で、常に勉強し続けることだ。せっかく舞い込んだチャンスに何の準備もしていなければこのようなチャンスは目の前を素通りしてしまう。自分もこのようなチャンスをフイにしたことが2、3回ある。このようなチャンスは突然舞い込んでくるが、もしちゃんと勉強して準備していれば恐らく未経験でも果敢に飛び込む度胸はついていたと思う。
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