■.営業部隊からの情報
現在の現場では、2月ころからテスト推進に入り、人員の確保等の作業を行った関係で、参画希望者の経歴書やら、面談やら、普段はなかなかできない作業を経験させてもらった。今回は、営業部隊のメンバがほぼ持っている面接官としての共通認識や、実際に自分が面接官側に立って感じた”こういうエンジニアがほしい”という部分を少し語ってみたくなった。
■.経歴書の確認
はっきり言うと、経歴書とおりのスキルがあるのかどうか、正確な確認を取ることは、たった一回の面談で確認することはほぼ不可能だ。ただ言語やDBやネットワークについて用語や仕組みなどをサラッと聞いてみて裏取りを行うことくらいしかできない。
受け入れる側の保険としては、一旦、採用はするけど、最初の契約は試用期間の意味合いで1か月など、短期間にしてその間にエンジニアのスキルレベルをしっかりと確認するなどで対応したりする。特に、経験の浅いエンジニアなんかは、「フタを開けてみてビックリ!」なんてことは結構あったりする。でも、若い人なんかは、スキルレベルに結構乖離があったりしても、勤怠良好、コミュニケーションも問題なしで、本人のヤル気がホンモノで、周囲の人間に害がないと判断した場合は、大目に見て、継続採用することもある。
■.外見や話し方
自分は、エンジニアとして面接される側として無数の面談を経験してきた。特に最近では、一つの現場に入るには、製造を請け負う会社で1回と、エンドユーザ側で1回の計2回の面談を行うことが多くなったので、面談回数はおのずと増える傾向にある。
そんな中、今までは、外見や話し方というのは二次的な要素で最も重要視されるのは、経歴書の中身や保有スキルだと思っていた。でもね、自分が面接官として色んなエンジニアさんに面接を実施しているとね、外見や話し方というのは、経歴やスキルと同じくらい重要だと思ったね。
せっかく経歴やスキルが立派でも、ヨレヨレのスーツにワイシャツだと本当に残念だと感じることが多くある。ヨレヨレのスーツにワイシャツを見てると、「コイツ、本当に仕事が欲しいと思っているんか?」ていう気になってくる。誤解を招くといけないから補足すると、何も新品のノリの効いたスーツにYシャツを着てこいって言ってるんじゃなくて、初めて訪問する会社、初めて会う人なんだから、せめて一番状態の良いスーツを着て来いって言ってるのさ。あと、スニーカーに白の靴下も止めてくれって言いたい。説明するまでもないが、スーツにスニーカーに白の靴下なんて全然似合ってね~し・・・。しかも目立つ。
話し方については、質問したことについては、簡潔に語ってもらいたい。アピールしたいからなのか、タラタラ余計なことまで話されると興ざめするし、他の質問や確認ができなくなってしまうので、本当にやめてほしい。
■.年齢や性別や国籍は結構ユルイ
面接の際に一番重要視されるのは、もちろんスキルや経験なんだけど、実際には、年齢や性別や国籍なんかも条件として記載されることが多い。これらの条件についても少し記載しておきたい。(自分のここ数年で感じている肌感覚で・・・)
①.年齢:ユルユル度(中)
少なくとも、10年前に比べれば、年齢条件は大分緩和されたと思う。ただし、これは、各企業内部の状況に左右されると思う。例えば、プロジェクト参画者が若い層が多い会社では、おのずと若年層が求められるだろう。逆に汎用系など、オジサンばっかりの現場だと年齢条件はほぼ存在しないと考えていいだろう。
②.性別:ユルユル度(低 っていうか無)
これは、今更な感じだが、性別を条件に設けることはほぼないといっていいだろう。但し、火の吹いているデス・マーチ真っ盛りの現場だと女性は敬遠されるかもしれない。さらに、慢性的に人や予算が足りていない現場だと、女性は参画しても長くはモタないと判断されるのでこのような場合も敬遠されるかもしない。
③.国籍:ユルユル度(中?)
以前どこかの記事でも書いたが、金融系の基幹システムなんかは未だに純血主義を貫いているところは多いような気がする。逆にWeb系などは国籍なんかは問われないことが多いと思う。高いセキュリティレベルが求められる開発現場では、まだ外国籍の人間に対して全幅の信頼を置くことができない人達は多いと思う。
■.結論
人は見た目が9割!は真理・正しい。「容姿で人を判断するなんてケシカラン」なんていうのは、害のないところで語られる一般論に過ぎない。仕事やビジネスの現場では容姿で人を判断するなんてのは、今でも当たり前のこととして存在している。
ただ、美男次女コンテストを行っているわけではないので求められるハードルが高いわけではない。要は、最低限の常識と、清潔感が伴っていれば少なくとも減点とはならないだけだ。
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