正社員、3年、苦労・・・、根拠のないミステリアスな言い伝え



根拠のないミステリアスな魅力は嘘だと・・・

日本では、働くことに関して昔から、”もっともらしいが根拠のない言い伝え”というものが存在する。代表的なものを挙げると・・・

・正社員は安泰。
・会社には最低3年は勤めること。
・若いうちの苦労は買ってでもしろ。

自分も約20年の会社員生活の中で、やっぱし同じことを何度も言われた。何度も・・・
でもね、はっきり言うとね、これらのことは

全部嘘っぱち!

だ。今でもこんな言葉が使われているのは、
経営者(or 上司)が、安く、長く、若い労働者をコキ使う為の口実であることがほとんどだ。

一つづつ簡単に説明すると・・・

①.正社員は安泰

どんな業界でも、一番重要なのは、正規か非正規かではなく、自分自身に実力があるかどうかだと思う。もちろん、会社の看板で仕事が取れるということは多々あるだろう。でもね、会社の中で順調に出世できるのは一部の人間のみ。大抵の人間は、出世競争から外れていく。そんな時に、自分自身に実力があれば、卑屈になることもないし、いざとなれば、会社を離れるという選択肢を選ぶこともできる。

②.会社には最低3年は勤めること

根拠なんてなんもない。”石の上にも三年”という諺をちょっと言い方変えて使っているだけ。
入社3年のロードマップみたいなものを明確に掲げている企業ってどんだけある?
多分、明確に説明できる企業はほとんどないはずだ。仕事を覚えることやスキルを身に着けるのに、こんな簡単な数字で語れるわけはない。
最近は、新卒で入った会社を3年以内に辞める割合は3割を超えている。彼ら、彼女らは、本当に不利益を被っているだろうか?多分、辞めない方が不利益というケースは相当あると思う。少なくとも、辞めない理由に、この根拠のない3年をもってくるのは明らかに意味のないことだと思う。

③.若いうちの苦労は買ってでもしろ

これも根拠なんて何もない。ただ、右も左もわからないペーペーな若者をコキ使いたいだけ。今、薄給で長時間労働を強いられ苦しんでいる人は、ぜひ身近にいる先輩社員や上司の立ち居振る舞いを見てほしい。その姿は、数年後の自分自身の姿だ。その姿を見て違和感を感じたなら、すぐに会社を離れるための準備を開始した方がいいだろう。

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