もう一度しっかり考えたい、フリーランスのメリット・デメリット(40歳以上向け)



もう一度しっかり考えたい、フリーランスのメリット・デメリット(40歳以上向け)

自分は40歳を過ぎてからフリーランスに転身した。周囲からは無謀じゃないかっていう声も聞こえたが、今でもどうにかやっている。そして、まだまだこれからもフリーランスでやっていこうと思っているし、やっていけると思っている。
今回はフリーランス転身に迷っている40代以降の年代の人向けに、改めてフリーランス転身のメリット、デメリットを整理してみた。
参考資料の一つとして読んでもらえたら幸いだ。

1.フリーランスのメリット

年代に関係なく、フリーランスのメリットは大体、以下のものが代表的なポイントではないだろうか。

・キャリアプランを自由に設定できる。
・自由な働き方ができる。
・人間関係の構築がしやすい。(離合集散どちらも)
・収入の増加(単月ベース)
・子育てもしくは親の介護に融通が効きやすい。

それぞれ一つづつ説明したいと思う。

①.キャリアプランを自由に設定できる

言うまでもないが、会社員なら会社の意向が自分の意志より優先されることが多いだろう。もちろん汚れ役を進んで実行することによって、より大きなプロジェクトを任され、会社も個人も大きく飛躍できるのならいいが、汚れ役を進んで実行した後に、大きなプロジェクトを任されるなんてシンデレラ・ストーリーはあまり聞かないのが現実だ。であれば、自分の得意分野を大きく伸ばす、もしくは、苦手分野や未経験分野に挑戦するなどは、自分のやりたいタイミングで行える方がいいだろう。

②.自由な働き方ができる

ここ数年、特にIT業界では働き方の多様性は大きく進展したと思う。週3~4日勤務や、在宅ワークなど、徐々にではあるが、自由度は広がりつつあると思う。まだカレンダーどおりの勤務が一般的だが、働き方の選択肢は今後も広がっていくと思う。
chatworkなどのネット会議サービスなどの技術的な進展が大きいが、この手のサービスの利用頻度は今後も増えていくだろう。また、大企業はこの手のサービスの利用については敬遠する傾向にあるが、少しづつだがこの手のサービスの利用についてのハードルは下がっていくだろう。

③.人間関係の構築がしやすい。(離合集散どちらも)

個人的には、③と次の④がフリーランスになったメリットとしては大きいと思う。嫌な奴とイヤイヤ、仕事だからと関係を続けることほど、精神的に負担になることはないだろう。また、逆に一緒にプロジェクトをやってお互いに信頼関係が構築できれば、その後、お互いに仕事を融通しあったり、情報連携をしたりと横の人間関係は長いものになったりする。自分も10年以上前のプロジェクトで一緒だったSEと未だに連絡を取り合ったりすることがあるが、会社の同僚よりも、むしろこうして知り合った技術者から良い影響、刺激を受けることは少なくない。

④.収入の増加(単月ベース)

これは、IT業界のフリーランスならだれでも同意してもらえるだろう。私も、フリーランスになって、もう何年も経つが、会社員時代の2倍を下回る案件を聞いたことがない。今後もIT技術者の不足が慢性化する中では、技術者の高単価傾向は継続していくだろう。

⑤.子育てもしくは親の介護に融通が効きやすい

⑤、については②と類似しているので多くは説明しないが、特に高齢の親を抱える40代以降の年代の方なら、たとえ客先常駐であっても融通が利くということがどれだけ便利で有難いことであるかは理解してもらえるだろう。自分にも70代の両親がいるが、簡単に体調を崩したり、病気になったりすることが多くなった。まれにではあるが、病院に付き添ったり、入院の手続きやらで半日、1日取られることもある。子育てについても同様だ。とにかく何か家庭内で出来事があった場合に迅速に対応できる仕組みづくりが構築しやすいことは大きなメリットだろう。

 

2.フリーランスのデメリット

デメリットについては、特に40代以降のエンジニアが抱えるものとして挙げてみた。

・いつまで仕事をとれるか?
・気力・体力の低下による労働意欲の低下
・収入が安定しない。
・社会的信用の低下
・仕事の幅を広げるのが困難。

こちらも、一つづつ説明したいと思う。

①.いつまで仕事をとれるか?

これは、自分自身常に考えていることだ。今の現場を離れることになった際に次の案件がちゃんと取れるのかいつも不安だ。但し現実問題として50代のフリーランスエンジニアが存在することを考えると、まだ40代なら心配することはないのではないか?
というか、そう思わないとやっていられない。自分より年代の上のエンジニアがいる限り大丈夫だろう。

②.気力・体力の低下による労働意欲の低下

自分自身、2~30代に比べ体力の低下はある程度感じているが、知的好奇心は今でも充分あるし、労働意欲が低下を体感する機会は全くない。対策としては、モチベーションの低下は必ず発生するという前提で、メンテナンスできる仕組みや方法を予め準備しておくのがいいだろう。自分の場合は、技術者が集うFacebookの有料サロンに加入し、最新の情報に敏感な若い世代から刺激を受けることによって、モチベーションの低下を防止するようなメンテナンスを行っている。心配な方はFacebookなりで探してみるといいと思う。若い世代との情報交換は楽しいし、本当に刺激になる。優良サロンとはいえ月額2~3,000円ほどの廉価なものがほとんどだろう。経済的に負担になることはほとんどないので、一度このようなサービスを利用してみることを提案する。

③.収入が安定しない

これは案件と案件の間にある程度長期のブランクが空いてしまうことからくる不安が大部分だろう。対策としては、常駐型案件だけではなく在宅型の案件もこなせるような準備をすることによって、ある程度の不安は取り除けるのではないか?
現在は、CrowdWorksやLancersなど、在宅型ワーカー向けのサービスも充実してきている。このようなサービスを利用してみて、仕組みや受注のコツなどを押さえておけばある程度の不安感は取り除けるのではないか。

④.社会的信用の低下

これは、自分ではどうしようもない。社会の見方が変わるのを待つしかない。だが、フリーランスでの働き方はIT業界では一般的になってきているので、他の業界でも一般化すれば社会全体として変わっていくのではないか。
ただある程度の対策は現時点では必要だろう。自分もフリーランスになる直前にクレジットカードを2枚作成した。なるべく会社員時代にできることはやっておいた方がいいだろう。

⑤.仕事の幅を広げるのが困難

これは個人の努力である程度克服できるのではないか。フリーランスだからといって、上流工程の仕事が取れないということはないし、未経験の言語開発に挑戦できないということもない。できること、潜在的能力があることをきちんと伝えることができれば、幅を広げることはいくらでも可能だと思う。

 

3.最後に・・・、結論を出すのは自分自身

ここまで、フリーランスエンジニアが考えている一般的なメリット・デメリットをあげてみたが、最終的に決断を下すのは自分だ。会社を辞めるということについては自分も約2年間ほど悶々とした日々を過ごしたが、やってみたいけど、中々決断ができないというのは当たり前のことだ。
しっかり考え、そして悩み、自分にとって最良の決断を下してほしいと思う。

 

 

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