まだまだフリーターで食っていくのは不可能な話。でも・・・



まだまだフリーターで食っていくのは不可能な話

今回は、2018年の最低賃金ランキングで計算してみた年収では、まだまだフリーターでは食っていくことはできないという話。ここでいう”食っていく”というのは、自立した個人としての話だ。衣食住を完全に自分の稼ぎだけで成立させるということだが、現状の最低賃金ランキングを基にした計算ではまだまだフリーターでは、自立できないという数字的根拠が見えたのでちょっと紹介したいと思う。

最低賃金ランキングについて

参考にしたサイトは、以下のもの。

https://www.saitei-chingin.com/

都道府県別は、年別などの角度から調べることができる。

最低時給が最も高い都道府県

2018年で言えば、最低時給が最も高い都道府県の上位3位までは、以下のとおりだった。

1位、東京都 :985円
2位、神奈川県:983円
3位、大阪府 :935円

自分が普段利用している、コンビニ、スーパーなどの求人募集の張り紙を見ると大体昼間は時給1,000円になっているところが多い。最近は確かに900円台の募集広告はあまり見ていないような気がする。さらにいえば、都心(山手線の円内)のコンビニなんかではたまに昼間の時給が1,200円なんてのもチラホラ見かける。

最低時給が最も低い都道府県

続いて、最低時給が最も低い都道府県の上位は、

九州・沖縄、東北地方を中心:約761~762円

という結果だった。この数字を見ての第一感は、”けっこう開きがあるな”だった。東京都と東北九州各県を比べると約3割程も差がある。ただ、時給が高い方も安い方も共通して言えることがある。それは、この額だと、とても”自立した生活はできない”ということだ。

年収換算では・・・

次に、上位下位の時給を年収換算してみる。以下の数字はあくまで時給×労働時間なので可処分所得ではない。この額から、年金、健保、所得税、住民税などが引かれるということは
認識しておいてほしい。

東京都 :時給985円 ⇒ 年収:2,048,800円(月収:170,733円)

鹿児島県:時給761円 ⇒ 年収:1,582,880円(月収:131,907円)

実際には、地方では、単純に9:00~18:00まで一つの職場で1日8時間働くことが不可能なケースも多々あるだろうし、そもそも通勤可能エリアでの求人数が足りているかなどの問題もあるだろう。ただ、地方特有の諸問題を解決できたとしても年収が160万前後なら自立した生活を送ることは到底不可能だろう。
これは、何も地方だけに言えることではなく、都心部エリアでも例えば東京なら最低賃金の年収は約205万円と算出されたが、この額でも都心部の物価などを考慮したら、同じように自立した生活を送ることは不可能だろう。

抜本的解決策は・・・

結局は稼げるスキルを身に付けるのが一番だろう。というか、それしか道はないだろう。これは何も高額な費用をかけて資格を取得するということでは決してない。例えば、ほんの短い期間でも事務系の仕事を経験し、ExcelやWordが多少なりとも扱えるようになれば、東京なら時給1,500円位の仕事はゴロゴロ見つかるようになる。
そして、事務系の仕事を経験するための”きっかけ”は大手の人材派遣会社(テンプスタッフなど)に登録すればいくらでも見つけることができる。例えば、未経験可の仕事を中心的に斡旋してもらうとか、人材派遣会社が主催するパソコン講習などを受講し、受講修了後に仕事を斡旋してもらうとか、いくつか考えられることはある。
時給が1,500円を超えてくれば、年収ベースでは300万円を超えてくるので、保険や税金を別途引かれたとしても、どうにかギリギリ自立した生活は送ることができるのでないか?そして、結局は少しづつでも、自分を高める努力をしていくことでしか解決策はないのではないか。

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